無貯蓄(読み)むちょちく

知恵蔵 「無貯蓄」の解説

無貯蓄

金融広報中央委員会が発表した2006年「家計金融資産に関する世論調査」によると、「貯蓄を保有していない」無貯蓄世帯割合が20%を超えた。世帯員2人以上の世帯のうち無貯蓄世帯の割合は、1996年には10.1%であったが、特に2000年以降増加し、04年以降22%台(04年22.1%、05年22.8%、06年22.2%)を占めている。年間収入額が低いほど無貯蓄の割合が高く、年収300万円未満(「収入なし」の世帯含む)では37.5%を占める(06年)。同調査によると、06年の単身世帯も含む平均貯蓄額は1073万円であるが、中央値は420万円(ともに無貯蓄世帯を含む)。

(重川純子 埼玉大学助教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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