世論調査(読み)せろんちょうさ(英語表記)public opinion poll

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

世論調査
せろんちょうさ
public opinion poll

特定の事項に関して,一般大衆がいかなる意見,判断,態度を保持しているかを数量的に調査したもの。 20世紀初頭アメリカにおいて,選挙の当落予測を始めたことが契機となって飛躍的に発達した。推理統計学に依拠したサンプリング理論の発達によって調査方法や調査技術が高まり,その正確性を高めるにいたった。アメリカのギャラップ世論調査機関は特に有名。現在では各国とも,各種の公的選挙だけでなく,特定の商品,特定の政策などについて,およそ社会集団の構成員の意見,判断,態度の数量的予測が可能でありかつ必要である全領域に拡大している。世論調査の機関自体も各新聞をはじめ量的に増加している。日本における世論調査は,朝日,毎日,読売などの新聞社,NHK,内閣府政府広報室,各都道府県市町村自治体などにより,定期的あるいは特定の問題をめぐってその都度実施される。無作為抽出法によって調査対象を選び,質問紙法面接法などによって行われる。世論調査は,政治的支配者層の世論の実態把握と,それに対応した政策の策定などに役立つ反面,誘導的な世論調査を行うことによって世論を操作し,大衆を追随させたり,また大衆自身がその調査結果に影響されるという逆効果ももつ。

世論調査
よろんちょうさ

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百科事典マイペディアの解説

世論調査【せろんちょうさ】

世論調査(よろんちょうさ)

世論調査【よろんちょうさ】

論議の対象になっている時事的問題について人々がもっている意見や態度などを明らかにするため行う社会調査の一種。1930年代米国でギャラップ世論調査所等の標本調査法の普及でめざましく発展した。意見の分布や変動を一般的に測定できる一方,世論操作やプライバシーの侵害などの問題が指摘されている。
→関連項目アンケート出口調査

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世界大百科事典 第2版の解説

よろんちょうさ【世論調査 opinion poll】

社会的に重要な時事的問題について,広範な人々の意見をある時点で量的に測定すること。世論という概念が政治過程と深く結びついているので,世論調査でとりあげられる問題は政治や行政にかかわるトピックスが多い。しかし,最近では一般的な社会問題や生活様式などもしばしば調査のテーマとしてとりあげられている。世論調査の結果は,ある問題をめぐって動態的に形成されていく一時点における人々の意見分布状況を示している。したがって,世論の動向を理解したり,変化を予測したりするためには,調査を何度か重ねて行い,結果の推移を分析することが必要である。

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世界大百科事典内の世論調査の言及

【ギャラップ】より

…しかし,これを契機に,その後最も広く用いられるランダム・サンプリング(無作為抽出)という標本抽出調査法を開発した。彼は〈世論調査〉を企業化し,それを〈民意〉の模造品として各レベルの政策立案・決定過程に,現実に考慮される比重はともかく,不可欠のものとして組み込ませることに成功した。反面,調査〈数量〉の物神化をも加速したといってもよい。…

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