無辺世界(読み)ムヘンセカイ

デジタル大辞泉 「無辺世界」の意味・読み・例文・類語

むへん‐せかい【無辺世界】

仏語。無限の世界虚空のこと。また、限りなく多く存在する仏の世界をいう。
あてのない方向。とんでもない方向。
「的のあたりにだに近く寄らず、―を射給へるに」〈大鏡・道長上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無辺世界」の意味・読み・例文・類語

むへん‐せかい【無辺世界】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。虚空界。また、無数の世界が際限もなく存在すること。〔大乗無量寿荘厳経‐上〕
  3. あてもない所。とんでもない方向。
    1. [初出の実例]「的のあたりにだにちかくよらず、無辺世界をいたまへるに」(出典:大鏡(12C前)五)

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