無辺世界(読み)ムヘンセカイ

デジタル大辞泉 「無辺世界」の意味・読み・例文・類語

むへん‐せかい【無辺世界】

仏語。無限の世界虚空のこと。また、限りなく多く存在する仏の世界をいう。
あてのない方向。とんでもない方向。
「的のあたりにだに近く寄らず、―を射給へるに」〈大鏡・道長上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無辺世界」の意味・読み・例文・類語

むへん‐せかい【無辺世界】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。虚空界。また、無数の世界が際限もなく存在すること。〔大乗無量寿荘厳経‐上〕
  3. あてもない所。とんでもない方向。
    1. [初出の実例]「的のあたりにだにちかくよらず、無辺世界をいたまへるに」(出典:大鏡(12C前)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android