デジタル大辞泉 「然で無い」の意味・読み・例文・類語 そ‐で‐な・い【▽然で無い】 [形][文]そでな・し[ク]1 いけない。悪い。また、そっけない。「余り憎いな、―・い為方だ」〈紅葉・金色夜叉〉2 そうではない。違う。「安い物を高う売り、―・い物を、そぢゃと言うて売るを」〈虎明狂・末広がり〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「然で無い」の意味・読み・例文・類語 そ‐で‐な・い【然無】 [ 1 ] 〘 連語 〙 [ 文語形 ]そでな・し 〘 連語 〙 さようでない。違う。[初出の実例]「我を父の老泉に似たと云はるるは、そでないことぞ」(出典:四河入海(17C前)五)[ 2 ] 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]そでな・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( [ 一 ]の一語化したもの )① 然るべきでない。いけない。悪い。不都合である。そでもない。[初出の実例]「ネンライ ヒゴロノ フルマイガ sodenacatta(ソデナカッタ) ニヨッテ イノレドモ カナワズ」(出典:天草本平家(1592)三)「やすひ物をたかううり、そでなひ物をそじゃといふてたらいてうるを」(出典:虎明本狂言・張蛸(室町末‐近世初))② そっけない。すげない。つれない。薄情である。[初出の実例]「今更袖(ソデ)なき挨拶振りも出来ざれば」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)初) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例