煤びる(読み)すすびる

精選版 日本国語大辞典 「煤びる」の意味・読み・例文・類語

すす‐・びる【煤びる】

〘自バ上一〙 すす・ぶ 〘自バ上二〙
① 煤でよごれる。すすける。また、古くなって色あせる。すすぶる。すすぼる。
仮名草子竹斎(1621‐23)下「羽織はいかにもすすびたる紫紬の襟を差し」
② 古くさくなる。古びる。
※読本・雨月物語(1776)仏法僧「某が短句(たんく)(きみ)にも御耳すすびましまさん」

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デジタル大辞泉 「煤びる」の意味・読み・例文・類語

すす・びる【×煤びる】

[動バ上一][文]すす・ぶ[バ上二]
汚れてすす色になる。すすける。
天井、畳は直ぐに―・びて来た」〈佐藤春夫田園の憂鬱
聞きなれて古くなる。聞き古す。
それがしが短句、きみにも御耳―・びましまさん」〈読・雨月・仏法僧〉

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