ゆう‐うつ イウ‥【憂鬱・幽鬱・悒イフ鬱】
〘名〙 (形動)
① 気が晴れないこと。
心配事があって心がふさぐこと。また、そのさま。
※
童子問(1707)下「聊詠
レ懐抒
レ情、発
二其幽鬱無聊之心
一」 〔
管子‐内業〕
② (①から) いやな感じであることを軽く言う。昭和初期に流行した言い方。
※漫才読本(1936)〈
横山エンタツ〉あきれた
連中「アタシ、憂鬱
(イウウツ)なの。
黒川と喧嘩分れしちゃったの」
③
草木の深く茂ること。また、そのさま。〔儲光羲‐舟中別武金壇詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「憂鬱」の意味・読み・例文・類語
ゆう‐うつ〔イウ‐|イフ‐〕【憂鬱/幽鬱/×悒鬱】
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普及版 字通
「憂鬱」の読み・字形・画数・意味
【憂鬱】ゆう(いう)うつ
鬱結。〔管子、内業〕思索は知を生じ、慢易(まんい)は憂ひを生じ、暴傲は怨みを生じ、憂鬱は疾を生じ、疾困して乃ち死す。字通「憂」の項目を見る。
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世界大百科事典(旧版)内の憂鬱の言及
【メランコリー】より
…人間の基本的な感情の一種で,日本語でいえば〈憂鬱(ゆううつ)〉または〈悲哀〉にあたる。もとは古代ギリシア・ローマで医学用語として使われたのが始まりで,この伝統は二千数百年後の今日も精神医学の分野でなお受け継がれており,その限りでは〈鬱病〉というふうに意味がせばまる。…
※「憂鬱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」