普及版 字通 「煦」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音]
[字訓] あたたか・めぐむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は句(く)。〔説文〕十上に「烝(む)すなり」、また「一に曰く、赤き皃なり。一に曰く、潤(をんじゆん)なり」とし、〔玉〕には「赤き色なり」という。〔礼記、楽記〕に「物を煦嫗(くう)す」とあり、身をかがめ、抱くようにしてあたため育てることをいう。句に句曲の意があり、その姿勢で覆育することをいう。

[訓義]
1. あたためる、あたたか、むす。
2. あたためそだてる、めぐむ。
3. あか、あかい色。
4. かわかす。
5. と通じ、いたむ。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕煦 アカキイロ・ウルホス・アツシ・ムス・アメカ・アキトフ・ヤク

[語系]
煦xio、旭xiok、煕(熙)・熹xiは声義近く、一系の語。煕は(き)に従い、(い)(乳房)で授乳している形。字が火や日に従うのは、その温暖の意をいう。

[熟語]
煦育・煦嫗煦嘔煦涵・煦煦旭煦煦煦濡煦潤煦暖・煦風・煦伏煦覆・煦物煦沫・煦愉煦養
[下接語]
嫗煦・恩煦・温煦・涵煦・紅煦・春煦照煦吹煦・晴煦・天煦・晩煦・微煦・風煦・陽煦・和煦

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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