煦煦(読み)クク

デジタル大辞泉 「煦煦」の意味・読み・例文・類語

く‐く【××煦】

[ト・タル][文][形動タリ]
日の光などが暖かなさま。
「―たる春日しゅんじつ背中をあぶって」〈漱石草枕
恵みを与えるさま。
自然主義文芸は…偏えに―熙々きき情趣に乏しきか」〈片上天弦・人生観上の自然主義〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「煦煦」の意味・読み・例文・類語

く‐く【煦煦】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. ( 「煦」はあたたかいの意 ) 暖かいさま。
    1. [初出の実例]「煦々たる春日に脊中をあぶって」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉四)
  3. ( 「煦」はめぐむの意 ) 恵みをあたえるさま。
    1. [初出の実例]「煦煦孑孑、失之不及。亦非仁義」(出典童子問(1707)中)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐原道〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「煦煦」の読み・字形・画数・意味

【煦煦】くく

和楽するさま。唐・韓原道老子の仁義を小として之れを非毀するは、其の見る小なればなり。~彼は煦煦を以て仁と爲し、孑孑(けつけつ)を義と爲す。其の之れを小とするは、則ち宜(うべ)なり。

字通「煦」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む