熊手婆(読み)くまでばば

精選版 日本国語大辞典 「熊手婆」の意味・読み・例文・類語

くまで‐ばば【熊手婆】

〘名〙
熊手性(くまでしょう)老女。強欲な老婆
浮世草子・都鳥妻恋笛(1734)四「手ぶりにて帰れば、例の熊手(クマデ)ばばが、今迄他国を経あるき、銭ももうけずすごすごとよふはもどったと」
② (熊手のように子どもをかき出すの意で) 産婆をいやしめていう語。
浄瑠璃・加増曾我(1706頃)三「物ほし月夜のくまでばばとは私でおじゃりまするが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android