老女(読み)ろうじょ

精選版 日本国語大辞典「老女」の解説

ろう‐じょ ラウヂョ【老女】

[1] 〘名〙
① 年とった老婆老婦。ろうにょ。
※米沢本沙石集(1283)八「家内女あり」 〔古楽府‐捉搦歌〕
② 令制で、六一歳から六五歳までの女子。年齢は天平宝字二年(七五八)ので六〇歳から六四歳までに引き下げられた。
正倉院文書‐養老五年(721)下総国葛餝郡大嶋郷戸籍「年陸拾壱歳、老女神母」
武家の奥向きで、侍女の長である婦人。
※談義本・根無草(1763‐69)後「しっぽりのぬれ事には、女中の上気耳を熱がり、老女も昔に還らまほしと思ふ」
能面の一つ。年老いた女の面。「関寺小町(せきでらこまち)」「卒都婆小町(そとばこまち)」などに用いる。
[2] 歌舞伎所作事。長唄。二世桜田治助作詞。二世杵屋正次郎作曲。藤間大助(二世勘十郎)振付。文化八年(一八一一)江戸市村座初演。三世坂東三津五郎の七変化舞踊「七枚続花の姿絵(しちまいつづきはなのすがたえ)」の一つ。「卒都小町」を題材とした曲。

ろう‐にょ ラウ‥【老女】

〘名〙 年とった女。ろうじょ。
※源平盛衰記(14C前)五「白髪たる老女(ラウニョ)一人現して」

おい‐にょ【老女】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の老女の言及

【能面】より

…(4)は最も能面らしい表現のものといわれ,若い女面として小面(こおもて),増(ぞう),孫次郎,若女の4タイプがあり,それぞれ現在は流派によって使用を異にしている。やや老け役の面として曲見(しやくみ)と深井があり,これに霊性をもたせたものが泥眼(でいがん),増(十寸)髪(ますかみ),年たけた霊性のものとして霊女(れいのおんな),瘦女(やせおんな),老女,姥(うば)などがある。 能面は,能が本来演劇と歌舞の二つの要素の巧みな統合によって成り立っているように,写実と抽象の巧みな融合によって一つの形式美を作り出すところに特色がある。…

※「老女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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