熊田炭鉱(読み)くまだたんこう

日本歴史地名大系 「熊田炭鉱」の解説

熊田炭鉱
くまだたんこう

くまはたにあった炭鉱。現在は閉山。明治三〇年(一八九七)中野徳次郎(鉱夫出身)により開坑されたのを嚆矢とする。同年には着炭したとされるが、運搬が不便なため稼行を中止、同三八年に運搬車道が開削されて翌三九年から出炭を再開した。同年の鉱区面積は二七万九九一坪、出炭高三四五二トンの小規模クラスであったが、同四〇年には三万トンを、大正二年(一九一三)には七万七六一六トンと当鉱における最高出炭高を記録した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android