熊石洞(読み)くまいしどう

最新 地学事典 「熊石洞」の解説

くまいしどう
熊石洞

Kumaishi-do Cave

岐阜県郡上市にある,竪穴と横穴が複合した複雑な形状の鍾乳洞。洞口と最深部の高度差は130m以上もある。洞口近くの堆積物から,更新世後期の多様な哺乳類化石が多産した。大型化石にはナウマンゾウやヤベオオツノジカ・ヘラジカなどがあり,小型化石にはトガリネズミ形目・翼手目・齧歯(げつし)目・兎目に属する数多くの種類がある。熊石洞の動物群は更新世後期の本州中部の哺乳動物相の全体像を知るうえで重要。ヤベオオツノジカの化石は各部位の保存がよく,この絶滅動物の特徴を知るのに好材料になっている。骨や歯の試料から放射性炭素年代も測定されている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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