熊野道者(読み)クマノドウジャ

デジタル大辞泉 「熊野道者」の意味・読み・例文・類語

くまの‐どうじゃ〔‐ダウジヤ〕【熊野道者】

熊野参詣さんけいする巡礼者。

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精選版 日本国語大辞典 「熊野道者」の意味・読み・例文・類語

くまの‐どうじゃ‥ダウジャ【熊野道者】

  1. 〘 名詞 〙 熊野三社にお参りをする道者熊野詣の巡礼者。
    1. [初出の実例]「熊野道者にあわれみをうけ」(出典:御伽草子・中将姫本地(室町時代物語集所収)(室町末))

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世界大百科事典(旧版)内の熊野道者の言及

【熊野信仰】より

…この観心十界図は近年全国から11ヵ所の遺存例(同一図柄)が挙がり(うち半数は参詣曼荼羅と併存),ここから熊野比丘尼の絵解き活動の広さをよく知りえるのである。聖地熊野を初期に訪れたのは修行僧であった(《法華験記》)が,のち一般庶民の大幅な参加が見られ,彼らを〈熊野道者〉と呼んだ。平安時代末期には,白河,後白河,後鳥羽の3上(法)皇の参詣が大がかりに行われ,頻度もおよそ100年間に90回余というはげしさであり,これに追随するかのように,〈人まねの熊野まうで〉(《玉葉》文治4年9月15日条),〈蟻の熊野詣〉(《太閤記》《和訓栞》)の行列が続いたのである。…

※「熊野道者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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