熟爛(読み)じゅくらん

精選版 日本国語大辞典 「熟爛」の意味・読み・例文・類語

じゅく‐らん【熟爛】

〘名〙
① 煮すぎたり、くさったりして、形がくずれること。また、うみただれること。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「扨其『ボロ』を巨釜にいれ、水に曹達を和して煮る〈略〉既に熟爛する後に、之を水に漬し」 〔漢書‐董仲舒伝〕
物事が極度に成熟すること。爛熟
※徳川氏時代の平民的理想(1892)〈北村透谷〉三「彼等の中に自から新戯曲の発生熟爛するありて」

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デジタル大辞泉 「熟爛」の意味・読み・例文・類語

じゅく‐らん【熟×爛】

[名](スル)くだものなどが形がくずれるほど熟しきること。転じて、物事が極度に成熟すること。爛熟。「文学熟爛する」

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