デジタル大辞泉 「爛熟」の意味・読み・例文・類語 らん‐じゅく【×爛熟】 [名](スル)1 果実がくずれそうなまでに熟しきっていること。「爛熟した実が落ちる」2 物事が発達しきって、衰えの兆しさえ含んでいる状態になること。「爛熟した文化」「爛熟期」[類語]熟うれる・熟する・熟む・熟なれる・熟成する・成熟・未熟・不熟・早熟・晩熟・追熟・黄熟・豊熟・完熟・全盛 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「爛熟」の意味・読み・例文・類語 らん‐じゅく【爛熟】 〘 名詞 〙① 熟しすぎて、うみただれること。[初出の実例]「山桃も爛熟して赤して、火の如なるが此処には有ぞ」(出典:四河入海(17C前)四)[その他の文献]〔蘇軾‐寄題刁景純蔵春塢詩〕② 物事をよくのみこんで熟達すること。[初出の実例]「看二大学一、必以二章句或問一爛二熟之一」(出典:大学垂加先生講義(1679))[その他の文献]〔北斉書‐王晞伝〕③ ( 形動 ) 物事が十分に発達しきって、すでに衰えの兆候さえみえることやそのさま。また、十分満足して、あきあきするくらいであることやそのさま。[初出の実例]「余は病に因って此陳腐な幸福と爛熟(ランジュク)な寛裕を得て」(出典:思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「爛熟」の読み・字形・画数・意味 【爛熟】らんじゆく 成熟して時期をこえる。宋・陸游〔野人の家を過(よぎ)り、感有り〕詩 世態十年、爛熟を看る 家山里、依稀(いき)たり字通「爛」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報