改訂新版 世界大百科事典 「熱流計」の意味・わかりやすい解説 熱流計 (ねつりゅうけい)heat flow meter 熱流を測定する装置を熱流計または熱流量計という。熱流あるいは熱流量とは,配管や炉壁のような固体表面から,単位面積,単位時間に放散する熱量のことで,保温効果を知るうえでたいせつな値である。一般に厚さおよび熱伝導率(あるいは熱伝導率と厚さの比)が知られている薄板の測定素子を固体表面に当てて,その両面の温度差を適当な方法で測定して求める。固体表面に当てる板は通常シュミットベルトSchmidt beltと呼ばれるもので,温度差の検出は数十本直列につながれた熱電対によって行われる。執筆者:佐々木 正治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by