熱流計(読み)ねつりゅうけい(その他表記)heat flow meter

改訂新版 世界大百科事典 「熱流計」の意味・わかりやすい解説

熱流計 (ねつりゅうけい)
heat flow meter

熱流を測定する装置を熱流計または熱流量計という。熱流あるいは熱流量とは,配管炉壁のような固体表面から,単位面積,単位時間に放散する熱量のことで,保温効果を知るうえでたいせつな値である。一般に厚さおよび熱伝導率(あるいは熱伝導率と厚さの比)が知られている薄板の測定素子を固体表面に当てて,その両面温度差を適当な方法で測定して求める。固体表面に当てる板は通常シュミットベルトSchmidt beltと呼ばれるもので,温度差の検出は数十本直列につながれた熱電対によって行われる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 佐々木 正治

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む