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熱電対 ねつでんついthermocouple

翻訳|thermocouple

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

熱電対
ねつでんつい
thermocouple

熱起電力を利用して温度を測定する装置に用いられる1対の金属または半導体。2種の金属線両端を接合し,一方の接点を定温 (普通は0℃) に保ち,他方の接点の温度を変化させたとき生じる熱起電力を測定によってあらかじめ求めておけば,逆に熱起電力から温度を知ることができる。銅-コンスタンタン熱電対は常温以下,クロメル-アルメル熱電対は常温以上,白金-白金ロジウム熱電対は高温の温度測定に普通は用いられる。これらの代表的なものについては熱起電力の基準値の表が与えられている。また多くの熱電対を直列に接続したものはサーモパイルともいわれ,放射エネルギーの測定に用いられ,きわめて感度がよい。熱電対はまた熱エネルギーを直接電気に変えるので直接発電への応用が試みられているが,効率はよくない。

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百科事典マイペディアの解説

熱電対【ねつでんつい】

熱起電力(ゼーベック効果)を利用するため2種の金属線を両端で接合して閉回路としたもの。熱電池とも。熱電温度計熱電対列に利用。→熱電気
→関連項目起電力極低温原子力電池コンスタンタン赤外線電池電流計放射高温計

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世界大百科事典 第2版の解説

ねつでんつい【熱電対 thermocouple】

熱起電力を利用する目的で2種の異なる金属線を接続したものを指す。2種の金属線を接続して閉回路を構成し,二つの接点を異なる温度に保つと,接点間に起電力(熱起電力という)を生ずる(ゼーベック効果)。この熱起電力は金属の種類と2接点の温度によって決まるから,一方の接点を既知の基準温度に保ち,他方の接点を感温部とし,精密な電圧計や電位差計で熱起電力を計測すると,あらかじめ得ておいた較正目盛を用いて温度計として利用できる。

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大辞林 第三版の解説

ねつでんつい【熱電対】

二種類の導体を組み合わせ、接合点の温度の違いによって熱起電力を生じるようにしたもの。生じる熱起電力は、二種類の導体の種類と温度差によって決まる。二種の金属には、白金と白金ロジウム、銅あるいは鉄とコンスタンタンなどが使われる。温度計などに利用する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

熱電対
ねつでんつい
thermocouple

熱起電力を利用して温度測定に用いるため、2種の金属線を一端で接合したもの。のように2種の金属線A、Bの接合部を、測定すべき温度Tに置き、他端を基準温度T0に保つ。T0は通常0℃にすることが多く、この部分は冷接点とよばれる。T0からは、第三の導体Cを接続して電圧計Vに導く。TT0が異なるときは、ゼーベック効果によりa、b間に熱起電力VABが発生するので、電圧計でVABを測ると未知温度Tを知ることができる。熱起電力は、温度T0T、および熱電対A、Bの材質のみによって決まる。導体Cの材質や電圧計の温度、熱電対の中間部の温度には無関係である。
 よく使用される熱電対としては、白金対白金‐ロジウム合金(室温から約1600℃)、銅対コンスタンタン(絶対温度約20Kから約700K)、金と鉄微量の合金対クロメル(約1Kから室温)などがある(コンスタンタンはニッケルと銅の合金、クロメルはニッケルとクロームの合金)。[宮台朝直]
『国立天文台編『理科年表』各年版(丸善)』

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世界大百科事典内の熱電対の言及

【赤外線】より

…ただしその多くは,出力がそれほど大きくなく,他の目的に使用されるまでには改善の余地がある。
[検出器]
 熱起電力を検知する熱電対,あるいはそれを直列に連結した熱電堆,金属の電気抵抗の温度変化を検出するボロメーター,半導体の抵抗値の温度変化を検出するサーミスターなどは,いずれも赤外線の熱作用を利用した間接的検出器である。気体の熱膨張によって,その容器の一部を形成している薄膜が変形するのを光学的に高感度で検出するゴーレイ・セルも一時期は多用された。…

【光検出器】より

…光子効果型と異なり光のパワーに対する波長感度特性がほぼ平たんであり,長波長赤外域においても常温動作のものを作りうる点が特徴である。検出器は熱‐電気変換部によって特徴づけられ,熱電対温度計を用いた熱電対や熱電堆,抵抗温度計を用いたボロメーター,気体温度計を用いたゴレーセルGolay cell,焦電現象を利用した焦電検出器pyroelectric detectorなどが実用されている。(3)波動相互作用型 光の電磁波としての性質が直接物質との相互作用を誘起する現象を利用したもので,光ヘテロダイン検出器,パラメトリック検出器,ジョセフソン検出器などがある。…

※「熱電対」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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