普及版 字通 「燉」の読み・字形・画数・意味
燉
16画
[字訓] あぶる・ふかす
[字形] 形声
声符は敦(とん)。敦(たい)は器蓋合して球形となる礼器。日の出るさまを暾という。火色のさかんなさまを燉という。〔玉〕に「火のんなる皃なり」とみえる。地名の燉煌のほか、燉酒・燉茶のように、あたため、ふかす意に用いる。
[訓義]
1. 火のさかんなるさま、火色。
2. あぶる、ふかす、むす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕燉 アブル 〔字鏡集〕燉 ヒノサカリナルカタチ・アブル
[語系]
燉・暾thunは同声。火色のさかんなるを燉といい、陽光のさかんなことを暾という。zjiunにも光明の意がある。
[熟語]
燉酒▶・燉茶▶・燉薬▶
[下接語]
温燉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報