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燕三襲名 えんざしゅうめい

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知恵蔵2015の解説

燕三襲名

国立劇場の第4期研修生出身の文楽三味線方である鶴澤燕二郎が、亡き師の名跡である鶴澤燕三の六世を2006年に襲名し、4月に大阪・国立文楽劇場、翌5月に東京・国立劇場で襲名興行した。1995年に舞台で演奏中に倒れた五世燕三に代わって、ゆかた姿のまま急遽演奏を続けた因縁の「逆櫓(さかろ)」を披露演目に選んだ。五世は2001年に亡くなったので5年ぶりの復活。燕三の名跡は、江戸後期に活躍した初代から代々名人が続き、戦後文楽を代表した師の五世は、人間国宝にもなった。文楽研修生出身で大名跡を襲名したのは、同じ三味線方の五世野澤錦糸以来2人目になる。研修制度歌舞伎にもあるが、実力に加えて家柄を重視する門閥制度が定着し、燕三のような研修生出身の大名跡襲名はありえない。実力主義をとる文楽らしい襲名だ。新燕三(本名・田中紳一)は79年に入門し、朝日座で初舞台を踏んで以来27年目の襲名になった。

(山本健一 演劇評論家 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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