父子契約(読み)ふしけいやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「父子契約」の意味・わかりやすい解説

父子契約
ふしけいやく

農場主である父親から息子へ農場を移譲するまでの各過程に応じて,父子の間で結ばれる協定をいう。アメリカで発祥したもので,父と子を互いに独立した対等な人格とみなし,近代的な契約関係によって農場を移譲する方式で,試案協定,農場部門協定,賃金協定,収益分配協定がある。日本でも後継者対策として利用されているケース若干みられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の父子契約の言及

【親子契約】より

…農家における経営移譲と親族間扶養に関する父子契約ないし家族協定。日本の農村では,高度成長中期にあたる1960年代の中ごろから,市町村・府県段階の卓抜したリーダーがいて,しかも多くの農家がその指導に呼応する特定の地域で,農家世帯の中に,世代交代を円滑に行い,家族農業経営に新しい活力を付与しようとする動きがみられる。…

※「父子契約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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