かた‐びんぎ【片便宜】
- 〘 名詞 〙
- ① 返事のない、一方からだけのたより。かただより。〔運歩色葉(1548)〕
- [初出の実例]「古郷の片便宜になを気をなやまし」(出典:浮世草子・武道伝来記(1687)一)
- ② 行ったまま、または来たままで元へ帰らないこと。また、そのような使いの者。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「きらるるものにとひたいけれど、かたびんぎでしれませぬといふた」(出典:咄本・軽口御前男(1703)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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