片便宜(読み)かたびんぎ

精選版 日本国語大辞典 「片便宜」の意味・読み・例文・類語

かた‐びんぎ【片便宜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 返事のない、一方からだけのたより。かただより。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「古郷の片便宜になを気をなやまし」(出典:浮世草子・武道伝来記(1687)一)
  3. 行ったまま、または来たままで元へ帰らないこと。また、そのような使いの者。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「きらるるものにとひたいけれど、かたびんぎでしれませぬといふた」(出典:咄本・軽口御前男(1703)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む