日本歴史地名大系 「片名村」の解説 片名村かたなむら 愛知県:知多郡南知多町片名村[現在地名]南知多町片名知多半島の先端にあり、北は大井(おおい)村、南は師崎(もろざき)村に接する。北の長谷(はせ)崎と南の師崎村の林(はやし)崎との突出部の間に集落があり、南・西・北の三方を山に囲まれ、西の山地から片名川が東流して海に入る。「寛文覚書」によれば、概高五四六石余、田地一五町九反四畝余、畑地二〇町五反一畝、戸数三八、人口二九八。将軍上洛・朝鮮使節通行の時人馬を出すとある。「徇行記」によれば、大井村からの街道通り海沿いに民家が建並び、「構ニ竹木ナク小百姓ハカリ也」で農業を主とし、師崎へ越高一四〇石ほどがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報