南知多町(読み)みなみちたちよう

日本歴史地名大系 「南知多町」の解説

南知多町
みなみちたちよう

面積:三七・八〇平方キロ

知多半島の最南端に位置し、町域は東西一五キロ、南北一二・一キロ。半島内部の内海うつみ豊浜とよはま師崎もろざきの各地区としの島・日間賀ひまか島の二島および一〇余の属島からなり、北は美浜みはま町、三方は伊勢湾・三河湾・知多湾に面する。

南に延びる知多半島が南東に屈曲した地域で、知多丘陵は南に偏して高まり、南西部の内海地内に最高点一二八・三メートルがあり、北部海岸にやや緩やかに傾斜する。丘陵地は山林や畑となり、谷間に開けた水田が海岸部に続く。丘陵から南北両岸に短い河川が注ぎ、なかで山海やまみ川・内海川が比較的長く、その他名切なきり川・浜田はまだ川・福谷ふくだに川・塩田しおだ川・鳥居とりい川・高浜谷たかはまだに川・片名かたな川・大井おおい川などが主である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南知多町」の意味・わかりやすい解説

南知多〔町〕
みなみちた

愛知県知多半島の南端にある町。 1961年内海,豊浜師崎の3町と,篠島,日間賀島の2村が合体して発足。南と西は伊勢湾,東は知多湾に面し,海上日間賀島篠島がある。町域の大部分は 100mをこえない丘陵地が占め,知多湾に面する一部が低地で,半島の中央を愛知用水が流れる。農業,水産業が行われ,観光ミカン園が増加。シラス漁や高級生魚,海藻類を漁獲する沿岸漁業を主に水産加工も行われる。内海,山海,篠島の海水浴場,師崎 (もろざき) ,篠島,日間賀島沖の釣場,天然記念物「羽豆神社の社叢」で知られる師崎の羽豆岬などがある。三河湾国定公園,南知多県立自然公園に属する。 80年河和から内海まで名古屋鉄道知多新線が開通して名古屋まで約1時間で結ばれた。面積 38.37km2。人口 1万6617(2020)。

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