かた‐ひしぎ【片拉】
- 〘 名詞 〙
- ① かたっぱしから残らずおしつぶすこと。
- [初出の実例]「かたきよするかと思へばよせもせず、さてはゆふべのかたひしぎにきをとられ、しらんでさうなくよせざるとみへたり」(出典:浄瑠璃・綱金時最後(1661頃)六)
- ② 能楽の囃子(はやし)の一つ。笛の演奏の小段名。「ひしぎ」の一種で、登場などに用いる。
- [初出の実例]「狂言出る時、笛かたひしぎを吹」(出典:わらんべ草(1660)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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