片桐夕子(読み)かたぎり ゆうこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「片桐夕子」の解説

片桐夕子 かたぎり-ゆうこ

水上勉小説五番町夕霧楼」の主人公
貧しさのため,丹後与謝半島の寒村から京都西陣の遊廓に身をしずめた19歳の娼婦。幼なじみで鳳閣寺小僧となっている櫟田(くぬぎだ)正順との清純な愛になぐさめをみいだす。喀血して入院中に正順が寺に放火して自殺したことを知り,郷里で服毒自殺する。昭和37年「別冊文芸春秋」に発表,のち映画化された。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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