片桐夕子(読み)かたぎり ゆうこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「片桐夕子」の解説

片桐夕子 かたぎり-ゆうこ

水上勉小説五番町夕霧楼」の主人公
貧しさのため,丹後与謝半島の寒村から京都西陣の遊廓に身をしずめた19歳の娼婦。幼なじみで鳳閣寺小僧となっている櫟田(くぬぎだ)正順との清純な愛になぐさめをみいだす。喀血して入院中に正順が寺に放火して自殺したことを知り,郷里で服毒自殺する。昭和37年「別冊文芸春秋」に発表,のち映画化された。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android