出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
奈良県吉野郡黒滝村にある真言宗鳳閣寺派(もと醍醐派院室)の寺。百螺山真言院と号する。役行者(えんのぎようじや)が草創し,895年(寛平7)聖宝(しようぼう)(理源大師)が毒蛇を退治して大峰入峰を再興し,900年(昌泰3)峰授の秘密灌頂(かんぢよう)(恵印(えいん)灌頂)をここで行い,その後弟子貞崇に付属したと伝える。1699年(元禄12),江戸戒定慧院俊尊は,三宝院門主高賢の命を受けて当寺の住職となり,当山修験諸国総袈裟頭を務めた。本尊は聖宝の自作とされる如意輪観音像で,寺宝に聖宝所持という法螺(ほら)貝,大蛇頭骨,宇多天皇下賜の衣片などがある。また寺の後方百螺山上には聖宝の遺骨を納めたと伝えられる廟塔(正平24年(1369)銘,重文)がある。
執筆者:鈴木 昭英
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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