片肺(読み)かたはい

精選版 日本国語大辞典 「片肺」の意味・読み・例文・類語

かた‐はい【片肺】

〘名〙
片方の肺。
※母なるもの(1969)〈遠藤周作〉「片肺しかない私には雨に濡れて歩く肺活量はなかった」
② (比喩的に) 双発飛行機の片方のエンジンが故障して、一方のエンジンしか動かないこと。
※紅の翼(1958)〈菊村到〉「大刀洗からラバウルに飛ぼうとして、片肺がいかれてしまい」
③ (比喩的に) 二つそろって完全なものの、一つが欠けていること。

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デジタル大辞泉 「片肺」の意味・読み・例文・類語

かた‐はい【片肺】

片方の肺。
双発の航空機のエンジンが片方しか動かないこと。「片肺飛行」

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