片脳油(読み)ヘンノウユ

デジタル大辞泉 「片脳油」の意味・読み・例文・類語

へんのう‐ゆ〔ヘンナウ‐〕【片脳油】

樟脳しょうのうから樟脳をとった残りを精製して得られる白色の油。芳香をもち揮発性で、防臭剤殺虫剤塗料溶剤に用いる。樟脳白油

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精選版 日本国語大辞典 「片脳油」の意味・読み・例文・類語

へんのう‐ゆヘンナウ‥【片脳油】

  1. 〘 名詞 〙 樟脳(しょうのう)油を精留して得られる無色揮発性の油。芳香がある。防虫剤香料・塗料の溶剤などに用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内の片脳油の言及

【ショウノウ(樟脳)】より

…この液体を分留して,白油(160~185℃で留出),赤油(210~215℃),ラン(藍)色油(220~300℃)に分ける。白油は片脳油ともいい,テルペン炭化水素(α‐ピネン,リモネンなど),シネオールを含み,防臭用やテレビン油の代用として用いられる。赤油はサフロール,オイゲノールを含み,これらの製造原料,あるいはセッケン,防腐剤の原料とされる。…

※「片脳油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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