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一般に香料などを擬和剤として用い、悪臭を感覚的に消す擬和脱臭剤を意味する。悪臭の原因となる化学物質は、硫化水素やメルカプタンなどの硫黄(いおう)化合物、アンモニアやスカトール、アミンなどの窒素化合物、およびギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪酸である。
これらの悪臭原因物質を物理的に吸着剤(活性炭や酸性白土)を用いて除去したり、酸化剤(塩素、さらし粉など)で化学的に分解したり、殺菌剤によって悪臭を放つ物質の根源を化学・生物学的に断つものを狭義の脱臭剤といい、これと擬和脱臭剤を含めて広く脱臭剤とよぶ。擬和脱臭剤としては松材より抽出されるマツのにおいをもつパイン油pine oilと、安息香酸チンキ、サリチル酸メチル、竜脳(ボルネオール)、樟脳(しょうのう)白油、シトロネラール油などの香料配合剤、それにバラやスズランなどの花の香りをもつ合成香料などがある。
[野村正勝]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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