日本歴史地名大系 「片野尾村」の解説 片野尾村かたのおむら 新潟県:両津市片野尾村[現在地名]両津市片野尾南は月布施(つきぶせ)村、北は水津(すいづ)村、後方北西部にかけて大川(おおがわ)村・羽二生(はにう)村・両尾(もろお)村とも境する。南側は大平(おおひら)山が岬となり海に迫る。元応二年(一三二〇)八月二六日の昌堅(姓欠ク)村境定書(大川区有)に「大川とかたのをの境の事」とある。応永三年(一三九六)久知殿と潟上殿間の山境論争裁定状(片野尾区有)に「久知郷内片野尾青山」とあり、当地の青山(あおやま)をめぐって争いがあった。青山は片野尾村の後方両尾村との入会近くにあり、現在片野尾では大山(おおやま)といい、両尾村では青山とよんでいる。同一二年八月一九日の久知本間氏給分帳写(椎泊本間文書)によれば、宇佐美左衛門・後藤右門・三国太郎兵衛の三人が当村内に給地を与えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by