牒ず(読み)チョウズ

デジタル大辞泉 「牒ず」の意味・読み・例文・類語

ちょう・ず〔テフず〕【×牒ず】

[動サ変]回状をまわす。牒で知らせる。
「相共に鎌倉を責むべき由を国司の方へ―・ぜらる」〈太平記・一九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「牒ず」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐・ずテフ‥【牒】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
  2. を出す。相手方へ牒を送る。
    1. [初出の実例]「亦録名臈、挙而牒之」(出典:続日本紀‐養老二年(718)一〇月庚午)
  3. の書出文言および書留文言。
    1. [初出の実例]「園城寺牒す、延暦寺の衙。殊に合力をいたして、当寺の破滅を助られんとおもふ状」(出典:平家物語(13C前)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android