牛と芥子は願いから鼻を通す(読み)うしとからしはねがいからはなをとおす

精選版 日本国語大辞典 の解説

うし【牛】 と 芥子(からし)は願(ねが)いから鼻(はな)を通(とお)

  1. ( 牛が鼻輪を通されて自由を失うのは、そうしなければ従わない牛の天性が招いたものであり、人が芥子で鼻を刺激されて困るのも、その人が自分で望んで口にしたためだの意から ) みずから望んで苦しみを受けることのたとえ。牛は願いから鼻を通す。
    1. [初出の実例]「牛(ウシ)と芥子(カラシ)は願ひから鼻を通すといふ諺(ことわざ)にもれず、はや仙人になりすました気になり、〈略〉絲の末を松に結ひとめて、その身は紙鳶(たこ)の背(うしろ)にしがみつき」(出典読本・夢想兵衛胡蝶物語(1810)前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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