天性(読み)テンセイ

デジタル大辞泉 「天性」の意味・読み・例文・類語

てん‐せい【天性】

《古くは「てんぜい」とも》天から授けられた性質。また、生まれつきそのようであること。副詞的にも用いる。天資天質。「好奇心の強いのは天性だ」「天性明朗な人」
[類語]生得的本有的本性ほんしょう根っから持って生まれた生まれ付き生まれながら生来先天的生得天賦天稟天分天資稟性さが気性気質性向性情性格気象気立て気前心ばえ心根心柄じょうたち性分性質本性本能気心気風人となり人間性キャラクター気質かたぎ肌合い家風精神

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精選版 日本国語大辞典 「天性」の意味・読み・例文・類語

てん‐せい【天性】

  1. ( 古くは「てんぜい」とも )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙 天から授かった性質。生まれつき。また、天然自然のなりゆき。生得。天資。てんしょう。
    1. [初出の実例]「太子天性明悟、雅愛博古」(出典懐風藻(751)大友皇子伝)
    2. 「弁宗と云ふ僧住けり。天性弁(わきま)へ有て」(出典:今昔物語集(1120頃か)一六)
    3. [その他の文献]〔書経‐西伯戡黎〕
  3. [ 2 ] 〘 副詞 〙 まったく。
    1. [初出の実例]「天性病にをかされぬほどの哥になりぬれば」(出典:毎月抄(1219))

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普及版 字通 「天性」の読み・字形・画数・意味

【天性】てんせい

生まれつき。〔子、儒効〕楚に居りては楚、越に居りては越、夏に居りては夏となる。是れ天性に非ざるなり。積靡(せきび)(積習)の然らしむるなり。故に人は錯(ちゆうそ)をみ、俗を愼むを知りて、積靡を大とせば、則ち君子と爲る。

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