牛ヶ谷村(読み)うしがたにむら

日本歴史地名大系 「牛ヶ谷村」の解説

牛ヶ谷村
うしがたにむら

[現在地名]勝山市野向のむき町牛ヶ谷

高尾たかお岳東麓にある山村。東南は薬師神谷やくしがみや村、西南深谷ふかだに村。村名について「越前地理指南」は、薬師神谷村薬師堂の加茂の長者伝説に語られる牛の出た谷であることにちなむとする。天文一九年(一五五〇)の「永代ゆつり渡作職田地之事」(山口家文書)に「牛谷」と地名がみえる。永禄一一年(一五六八)六月二日の高村存秀当知行目録(平泉寺文書)にも村名がみられ、当時の平泉へいせん寺と所領関係のあったことがうかがわれる。

慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図は「薬師神谷村 牛谷 栃神谷」として高九一九石余を記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android