貢納(読み)コウノウ

デジタル大辞泉 「貢納」の意味・読み・例文・類語

こう‐のう〔‐ナフ〕【貢納】

みつぎものをおさめること。

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精選版 日本国語大辞典 「貢納」の意味・読み・例文・類語

こう‐のう‥ナフ【貢納】

  1. 〘 名詞 〙 みつぎものをおさめわたすこと。貢調
    1. [初出の実例]「公法にて独立国と認る者は〈略〉其類大約三あり、即ち自由独立約束独立貢納独立是なり」(出典:明六雑誌‐七号(1874)独立国権義〈森有礼〉)

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「貢納」の解説

貢納(こうのう)

近代国家による税制資本主義的な借地農業経営が現れる以前に行われた,支配権力が被支配階層に課した強制的な負担朝鮮王朝における国家税制としての貢納制のように,公的権力による貢納もあったが,より一般的なのは,前近代領主制下における貢納である。そこでは,たんなる土地領主権にもとづく賦課租だけでなく,領主による身分制的支配や裁判権による経済外的強制にもとづく負担が農民などに課せられた。

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旺文社世界史事典 三訂版 「貢納」の解説

貢納
こうのう

中世西ヨーロッパの封建社会において,領主が支配下の農民に課した生産物地代
世襲した農民保有地を耕作することを認めてもらう代わりにそこで収穫された作物一部を納めるもの。時代が下がるにつれ労働地代である賦役よりも比重が高くなり,生産力向上貨幣経済進展の中で,徐々に貨幣地代に移行していった。

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