牛尾金山跡(読み)うしおきんざんあと

日本歴史地名大系 「牛尾金山跡」の解説

牛尾金山跡
うしおきんざんあと

[現在地名]大口市牛尾

牛尾川右岸にあった。江戸時代には牛尾浦金山とよばれ、鹿児島藩により享保一三年(一七二八)八月から試掘が始められ、元文四年(一七三九)一二月に閉鎖されている(「列朝制度」、「礦山調」尚古集成館所蔵)。また宝暦一一年(一七六一)にも自分試掘が許可されてわずかばかり金が出たが、その後の出金ははかばかしくなかった(礦山調、「薩藩政要録」)

近代に入り、明治二七年(一八九四)一月に許可を受け同三四年には牛尾金山株式会社が設立され本格的に稼働を始め、火力発電所が設けられて青化法による製錬が始められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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