異変(読み)イヘン

デジタル大辞泉 「異変」の意味・読み・例文・類語

い‐へん【異変】

[名・形動]
普段は見られない異常な現象・出来事。変事。「政界異変が起こる」「暖冬異変
普通と異なり変わっていること。また、そのさま。「病状異変を来す」
「どうも―な声がらだ。人間のおんでねえやうだ」〈滑・和合人・三〉
[類語]奇跡非常緊急急難事変事物事象物事現象出来事余事余所よそ他事他人事人事ひとごと雑事諸事事件時事事柄事故大変急変変事大事だいじ大事おおごと小事細事些事世事俗事私事しじ私事わたくしごと用事珍事不祥事アクシデントハプニングセンセーション

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精選版 日本国語大辞典 「異変」の意味・読み・例文・類語

い‐へん【異変】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 普通と異なり変わっていること。異状であるさま。また、それぞれ異なっていること。〔浄土三経往生文類(1257)〕
  3. 普通と異なった事情。非常の事件。変事。
    1. [初出の実例]「其国の事情に異変あるに非ざれば罪人の数は毎年異なることなし」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二)
  4. いへん(違変)
    1. [初出の実例]「君臣已に和睦の上は更に異変(イヘン)の義有るべからず」(出典太平記(14C後)三〇)

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