牛駆(読み)うしかけ

精選版 日本国語大辞典 「牛駆」の意味・読み・例文・類語

うし‐かけ【牛駆】

  1. 〘 名詞 〙 裸牛を駆けさせ、その遅速によってその年の稲作豊凶を占う民俗行事。大坂北野辺では、旧暦五月五日に野飼いの牛を川の堤に放して遊ばせた行事があり、牛の藪(やぶ)入りともいった。熊野地方では、田植え後の農閑期に、牛を一定区域に入れて駆けさせ勝負を争わせることをいい、また、牛の田掻きをいう。広島の三次(みよし)地方などでも行なわれた。牛の藪入り。〔随筆・浪華百事談(1892‐95)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android