日本歴史地名大系 「牧港ティランガマ」の解説 牧港ティランガマまきみなとてぃらんがま 沖縄県:沖縄島中部浦添市牧湊村牧港ティランガマ[現在地名]浦添市牧港五丁目牧港(まきみなと)地区の北部、集落よりやや高位の琉球石灰岩台地(標高約二〇メートル)に形成された横穴状の自然洞穴。「寺の洞」の字をあてる。洞長は支洞を合せ約七〇メートルで、洞穴中央部天井の高さは二―四メートル。洞穴北側は急な断崖をなして東シナ海に臨み、東側には牧港(まきみなと)漁港がある。その前庭は浦添ノロがつかさどる祭祀場で、稲穂祭の時に牧湊按司・牧湊(まちなとう)村百姓が花米・五水・神酒を供え、祈願したといわれ、「琉球国由来記」にみえる牧湊(まちなとう)之殿のことと推測される(浦添市史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by