牧逸馬(読み)まきいつま

精選版 日本国語大辞典 「牧逸馬」の意味・読み・例文・類語

まき‐いつま【牧逸馬】

  1. 小説家。新潟県佐渡出身。本名長谷川海太郎。函館中学中退。渡米、帰国後、谷譲次の名で自らの滞米経験をもとに「めりけんじゃっぷ」ものを書く。また、牧逸馬の名で翻訳探偵小説、現代小説を、林不忘の名で時代小説を書く。著作テキサス無宿」「新版大岡政談」「丹下左膳」「この太陽」など。明治三三~昭和一〇年(一九〇〇‐三五

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改訂新版 世界大百科事典 「牧逸馬」の意味・わかりやすい解説

牧逸馬 (まきいつま)

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世界大百科事典(旧版)内の牧逸馬の言及

【林不忘】より

…昭和前期の大衆小説家。牧逸馬,谷譲次などの筆名を駆使し大衆文壇の怪物と称された。新潟県佐渡郡相川町の生れ。…

【ペンネーム】より

… 文芸の資本主義化が成熟すると,今度は2人の作家が一つのペンネームで発表を続けたり(アメリカ推理作家E.クイーン),一作家が二つのペンネームで異なる作風のシリーズを続けたり(イギリス推理作家ディクソン・カー=カーター・ディクソンなど)する多作家が現れる。日本では,昭和初年に林不忘,牧逸馬,谷譲次の三つのペンネームで時代・現代小説を書き分けた長谷川海太郎が《一人三人全集》をのこした。また劇作家岩田豊雄は獅子文六の筆名で大衆小説を書き,太平洋戦争下に本名で書いた作品の戦争協力姿勢を問われてのちは,獅子の盛名に後半生をゆだねる生き方をした。…

※「牧逸馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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