牧野充安(読み)マキノ ミツヤス

20世紀日本人名事典 「牧野充安」の解説

牧野 充安
マキノ ミツヤス

明治〜昭和期の弁護士



生年
明治4年(1871年)

没年
昭和19(1944)年5月17日

出生地
京都府

学歴〔年〕
東京法学院〔明治24年〕卒

経歴
明治24年代言人試験合格。明治期から社会問題に関心が深く、民事、特にその上告訴訟に自信を示す。大正10年自由法曹団結成に尽力。昭和3年解放運動犠牲者救援会に加わり、6年には同会主導の弁護士団に参加治安維持法による共産党弾圧事件3・15、4・16事件の弁護に従事。また7年9月同団後身の日本労農弁護士団検挙事件では布施辰治らと治安維持法違反容疑で連座。社会主義者を自認したが、大正以後は自由主義者といわれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「牧野充安」の解説

牧野充安 まきの-みつやす

1871-1944 明治-昭和時代前期の弁護士。
明治4年生まれ。大正10年の自由法曹団結成にかかわり,昭和3年解放運動犠牲者救援会の設立に参加。8年には日本労農弁護士団結成にくわわり,同年治安維持法違反容疑で上村進らとともに検挙された。昭和19年5月17日死去。74歳。京都出身。東京法学院(現中央大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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