物忘(読み)ものわすれ

精選版 日本国語大辞典 「物忘」の意味・読み・例文・類語

もの‐わすれ【物忘】

〘名〙 物事を忘れること。失念。古くは多く、悲しみや苦痛を忘れることにいう。
古今(905‐914)恋四・七三四「いにしへに猶立ちかへる心哉こひしきことにものわすれせで〈紀貫之〉」
※秘密(1955)〈安岡章太郎〉「落しものや物忘れがはげしく」

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