物産館(読み)ぶっさんかん(その他表記)products museum

日本大百科全書(ニッポニカ) 「物産館」の意味・わかりやすい解説

物産館
ぶっさんかん
products museum

ある地方または国の産出する特産物や有名品などを展示して、紹介・普及するための施設。その設置の期間によって、常設恒久的なものと臨時的なものとがある。前者の例は、各県が東京に設けているものであり、後者の例は、博覧会見本市に設けられるものである。物産館はまた、ある地方を訪れた他地方の人のために当該地方の物産を紹介する地元物産館と、遠隔地の人に物産を紹介する出先物産館とに分けられる。物産館は物産の紹介と展示を主目的とするが、市場調査、取引斡旋(あっせん)、情報の収集・提供、商品の無料配布、特産品販売なども行う。特殊な例として、船舶車両による移動式物産館がある。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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