物越(読み)ものごし

精選版 日本国語大辞典 「物越」の意味・読み・例文・類語

もの‐ごし【物越】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 間に物を隔てていること。物を隔てて対していること。
    1. [初出の実例]「ものごしに花をうち見て人知れずにびたる心移ろひぬべし」(出典:貫之集(945頃)三)
  3. 物を隔てて聞こえる音声
    1. [初出の実例]「さっきからおものごしはうけたまわりましたが、ゑんりょいたしておりました」(出典:咄本・無事志有意(1798)神遊び)
  4. 間接的であること。人伝(ひとづて)伝言
    1. [初出の実例]「姉は比丘尼になりて候よし、物ごしにうけ給はり候へば」(出典:御伽草子・三人法師(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android