もの‐ごし【物越】
- 〘 名詞 〙
- ① 間に物を隔てていること。物を隔てて対していること。
- [初出の実例]「ものごしに花をうち見て人知れずにびたる心移ろひぬべし」(出典:貫之集(945頃)三)
- ② 物を隔てて聞こえる音声。
- [初出の実例]「さっきからおものごしはうけたまわりましたが、ゑんりょいたしておりました」(出典:咄本・無事志有意(1798)神遊び)
- ③ 間接的であること。人伝(ひとづて)。伝言。
- [初出の実例]「姉は比丘尼になりて候よし、物ごしにうけ給はり候へば」(出典:御伽草子・三人法師(室町末))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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