物部長穂(読み)モノノベ ナガホ

20世紀日本人名事典 「物部長穂」の解説

物部 長穂
モノノベ ナガホ

大正・昭和期の土木工学者,官僚



生年
明治21(1888)年6月19日

没年
昭和16(1941)年9月9日

出生地
秋田県仙北郡

学歴〔年〕
東京帝大工科大学土木工学科〔明治44年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔大正9年〕

主な受賞名〔年〕
帝国学士院恩賜賞〔大正14年〕「構造物の震動に関する研究

経歴
大正元年内務省技師となり、9年欧米留学。のち内務省土木試験所長、東大教授などを務めた。耐震土木建築の権威

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「物部長穂」の解説

物部長穂 もののべ-ながほ

1888-1941 明治-昭和時代前期の土木工学者。
明治21年6月19日生まれ。44年内務省土木局にはいり,大正15年土木試験所長。東京帝大教授を兼任した。大正14年「構造物の震動に関する研究」により学士院恩賜賞。耐震工学,水理学の研究で知られた。昭和16年9月9日死去。54歳。秋田県出身。東京帝大卒。著作に「水理学」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「物部長穂」の解説

物部 長穂 (もののべ ながほ)

生年月日:1888年6月19日
大正時代;昭和時代の土木工学者;官僚。東京帝国大学教授;内務省土木試験所長
1941年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の物部長穂の言及

【多目的ダム】より


[歴史的経緯]
 日本における多目的ダムの発祥は1937年に開始された河水統制事業に始まる。すでに1920年代より,河川の開発は治水と利水を総合的に包含して行うべきであるとの思想が内務省の技術者に芽生えていたが,大正末期に物部長穂らによって,ダムまたは湖沼を利用して洪水を調節するとともに利水目的に役だたせようとの考えが提唱された。その思想が具体化したのが河水統制事業による神奈川県相模川の相模ダム,宮崎県小丸川の松尾ダム,青森県浅瀬石川の沖浦ダムなどであり,38‐39年に着工されたが,多くは戦後になってようやく完成された。…

※「物部長穂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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