特発性好酸球増加症候群

内科学 第10版 「特発性好酸球増加症候群」の解説

特発性好酸球増加症候群(好酸球増加症)

(2)特発性好酸球増加症候群(idiopathic hypereo­sinphilic syndrome)
定義・概念
 慢性好酸球性白血病(非特定型)において,好酸球のクローン性が証明できず,さらに末梢血および骨髄での芽球の増加がみられない場合には,診断は特発性好酸球増加症候群となる.この疾患定義は,①好酸球増加(1500/ μL以上)が6カ月以上持続すること,②好酸球増加をきたす基礎疾患がないこと,③好酸球浸潤による臓器障害があること,④好酸球のクローン性がないこと,である.このように本症候群は除外診断であり,不均一な疾患群からなっていると考えられている.
病態・
臨床症状
 本症候群も男性が多くを占める.上記のごとく著しい好酸球増加が長期に続く.好酸球浸潤による臓器障害としては,心血管系,皮膚,神経系,肺などが多い.発熱,全身倦怠感,体重減少などの全身症状もみられる.[檀 和夫]
■文献
Swerdlow SH, et al eds: WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues, 4th ed, pp31-73, IARC Press,Lyon, 2008.

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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