犬伏山(読み)いぬぶしやま

日本歴史地名大系 「犬伏山」の解説

犬伏山
いぬぶしやま

美土里町北方にあり、東方山麓は高宮たかみや町にひろがる。標高七九一・三メートル。「高田郡誌」は「山形峻嶮ならずして巍然たり(中略)其風光は本郡高山中にありて第一と称す、西方里道あり、粟屋峠と称す」と記す。また高田郡の「国郡志下調郡辻書出帳」には「絶嶺を風越の峰と云、登ること川根村よりは五拾余町、眺望酉戌の間に石州一木見え、子に当て同国三瓶山見え、卯に当て世羅郡津田山見え、午に当て山県郡本地辺、酉に当て同郡大朝村カンヒキ山、秋日晴天には石州之海辺沖津島山迄も見え申候、眺望之風景驚目候事四山の一に出可歟、東は川根村、南面は山の表にて生田村郷中望む、西は同郡の粟屋谷・青谷に並び、北方山の背は川限り石州銀山御領邑智郡大林村・久喜村、同浜田御領阿須那村・戸河内村に及び、山裾六ケ村を廻るの里数凡六里位と相聞之申候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 高宮 中略

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android