狂する(読み)キョウスル

デジタル大辞泉 「狂する」の意味・読み・例文・類語

きょう・する〔キヤウする〕【狂する】

[動サ変][文]きゃう・す[サ変]
正気を失う。気が狂う。
「忽ち眼を刮して又閉じ、其状―・するが如く」〈織田訳・花柳春話
狂ったように夢中になる。熱中する。
「句に熱し詩に―・するのあまり」〈漱石・思ひ出す事など〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狂する」の意味・読み・例文・類語

きょう‐・するキャウ‥【狂】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]きゃう・す 〘 自動詞 サ行変 〙 ( 「きょうずる」とも )
  2. 精神状態が尋常でなくなる。正気を失う。逆上する。
    1. [初出の実例]「心は酔へる象の如し。狂してつなぎ難し」(出典:観智院本三宝絵(984)上)
  3. 狂ったように秩序なくはげしく動きまわる。常軌を逸して夢中になる。
    1. [初出の実例]「風狂じたる秋の葉の、心もともに乱れ恋の」(出典:謡曲・班女(1435頃))

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