狐栗古墳群(読み)きつねぐりこふんぐん

日本歴史地名大系 「狐栗古墳群」の解説

狐栗古墳群
きつねぐりこふんぐん

[現在地名]甲西町針 狐栗

はり川東岸の平坦地造営された二一基の後期古墳群。分布状況から想定された墓道によって七支群に分けられた。各群は三基前後で構成され、墓道の支線横穴式石室が面する。石室背後には木棺直葬の方墳や小石室を主体部とする小規模墳がみられ、対照的な占地状況が認められた。すなわち追葬のある横穴式石室は他に比し大型の円墳で、この造営後、終焉期の単葬・合葬とする木棺直葬の方墳、小石室の小円墳へ移行したことが判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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