狐裘(読み)コキュウ

デジタル大辞泉 「狐裘」の意味・読み・例文・類語

こ‐きゅう〔‐キウ〕【××裘】

キツネのわきの下の白毛皮で作った皮衣古来珍重された。 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「狐裘」の意味・読み・例文・類語

こ‐きゅう‥キウ【狐裘】

  1. 〘 名詞 〙 狐の腋(わき)の下の白毛皮でつくった皮衣。上等なものとして珍重され、貴人朝服などに用いられた。狐白裘。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「上人狐裘(コキウ)に鳩の杖をつき」(出典太平記(14C後)三七)
    2. [その他の文献]〔詩経‐邶風・旄丘〕

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世界大百科事典(旧版)内の狐裘の言及

【裘】より

…裘のなかでもっとも貴重でえがたい物は狐白裘(こはくきゆう)であった。一般の狐裘は黄色であるが,これは狐のわきの下の白毛をたくさん集めて成り,軽くて暖かかった。昔,孟嘗君(もうしようくん)所有の狐白裘は値千金といわれ,鶏鳴狗盗(けいめいくとう)の故事で名高い(《史記》巻七十五孟嘗君伝)。…

※「狐裘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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